
見上げると、おおきなおおきな朴の葉に初夏の空が透けている。
芳醇な香りがふぁ〜っと鼻までおりてくる。
「あの葉でおべんとうを包みたい」
「朴のお花を摘んでお茶をいれたい」
思い出す、村に移り住んで初めて食べた「ほがしわべんとう」を。
村のおばあちゃんが作ってくれた。
あまじょっぱいきな粉、
葉っぱの香りがご飯にうつって、
それはそれは美味しかった。
おばぁさんが作ってくれた「ほがしわべんとう」を田植えや茶摘み、学校帰りのおやつに持ってったんだよと。
新緑のめぐみにありがたくご飯を包む。
この地域で受け継がれてきた風景のひとつ。
「どうやったら届くかな?」
「肩車する!」
「ハシゴ!」
村の幸司朗さんが高枝切りバサミを伸ばしてくれて、
やっと届いた。
7枚の朴の葉が伸びる枝を手にしたこどもたち。
「とっても大きいね。みんなの顔より大きい!」
「ふぅわ ふぅわ」
まるで鳥の羽のように葉を仰ぐ。
「お腹すいた!」
朴の葉にご飯を包みます。
ここにあるもので。
思い思いのお弁当ができあがり。
頬張るお顔が並びました。
つづく。
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2026年5月23日 「親子で五感のねっこを育む『ごろすけ ほぅほぅ』」
写真 望月小夜加 @sayakamochizuki





