小さい頃から聴いていたからかな。
大人になって これを聴くと 安らぐようになっていった。
だいすきな音。
そして
マイクを置いたまま、村を練り歩いた。
お家のそばにある細い道を茶畑の方に向かってずんずん登っていく。
湧き水桶を通り、
おばあちゃん家の漬物小屋のにおい、
クチナシの香り、
青い柿のにおい、
まざりまざったこの感じ。
まざりまざったこの感じ。
目を閉じるとぎゅーーーっと胸がしめつけられるほど、懐かしい。
夏休みの千葉のおばあちゃんち。
夏休みの千葉のおばあちゃんち。
細い道をぬけると、
真っ赤な太陽が現れようと神野山の向こうの稜線が焼けている。
こんな感動から始まる一日は幻想的で別世界。
何度でも早起きしたい。
早朝音さんぽしたい。
いい心地を抱えてまた眠る。
夢だったのかな。
いや、夜明け前に起きたら何度でも。
ここにはある。
あの頃に触れた空気。
変わらない風景が。