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._._.音絵暦._._.2023年8月2日15:00殿様の二日酒

室町〜江戸時代に存在した別所の殿様の二日酒。

「ナンマイダー」「どぉん・ka–n」
「ナンマイダー」「どぉん・ka–n」
「ナンマイダー」「どぉん・ka–n」

「殿様の念仏受けて、幸せに暮らしましょ^^」

この太鼓の音風景、聴いていただけます↓



殿様の菩提のために念仏回向し、殿様の寄進した酒手米で酒盛りしてきた。この日を祭り始め。殿様の氏神六所権現は村の氏神として村中で奉仕してきた。神主が神事を覚え書きの記録とともに受け継ぎ、屋敷名や地名も永禄10年の記録のまま保存している。殿様当時の行事がそのまま現在に伝承されて、今もなお殿様を追慕しているのはまことに得意な事象。

昭和36年発行『東山村村誌』p.86 別所町の記述より


「昔はな、老いも若きも子どもからぜーんぶ皆、来たんや。あんたとこ来てくれるのはええこっちゃねや。」「昔は村に120人くらいいたんや。多い家は10人。少なくても6人、7人。それが25軒あってん。「行事済んだらな、下へ太鼓『ばーん!』とほらはんねん。ほんなら、子どもがな、寄ってたかって太鼓叩くねん。 まくった跡があんねん。」 「昔は嫁に来た時分、紗の着物着せてもーてな、重箱に煮染め、焼いた魚、寿司などを詰めて、こどもから年寄りまで家族が集う最大の行事だった。夕方くらいまでしゃべってはったんやろなあ。」

「ka–n ka–n ka–n」村の人の手ほどきで、銅の鉦を鳴らす娘。そして「太鼓も叩きー!」と一緒にバチで面を叩く。
「どおおおおおおーーん」重みのある静かなる低音は、身体の奥底まで響いてくる。娘は叩くのも聞くのも初めて。
興奮して「äääääää」と声を出して身体を前後に揺らす。

この村をつくった殿様のことが知りたい。

どんな人だったんだろうか。村入りし子を授かった私たちを、今も見守ってくださっている気がする。

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