「キョロロロロロロロロロ」
始まりにアカショウビンの声。
今の時期しか聴けない。今年も渡ってきてくれた鳥のごあいさつ。
1.1歳、1歳、1.6歳、2歳、お母さん、お父さん、おばあちゃんで音さんぽ。はじまりはじまり。
「ツィツィつつツィ!」
ツバメが元気に飛んでいる。
「青田にな、蛙が鳴くの好きな風景やわ。」村のおばあちゃんが愛する音風景。
耳を澄ますと色んな種類の蛙の声。
「コロコロ げこげこ かっかっかっ」
「ことことこと」小さな水車が回っている!
この音は参加されたおばあちゃんにとっては懐かしい音風景。童心にかえる。
ちょこっとおじゃましまーす^^
そよさやと心地いい風がずーーーーっと吹く日和。
大人がごろーんとしていると、いつのまにかこどももごろーん。
「あうぅぅ」こどもの声がここちいい。
大人と子どもの呼吸がとけあう時間。
みーんなで草のベッドに横たわり見上げる。
柔和な青空。
朴の葉が青空を透かし、ゆらゆらと手を広げる。
「こんなに大きな朴の木は初めて見た!」
雲がすーーっと細いしっぽをたなびいている。
草原を風渡る。草がぷちぷちと弾ける音がした。
ツーン 朽ちた朴の花の香は湿布みたい。
「ころころころろ ころろ」
川のはじまりのような、せせらぎが聴こえてきた。
冷たい水の向こうにゼンマイがそよそよそよ。
炊いたら海の香りがするんですって!
村に残るお茶畑をぐんぐん上る。
茶畑の目の前で、kitchenworkちささんのお弁当をいただきます、わくわく。
ひとつひとつ愛らしい風景が詰まっている。
味や香りも程よい調和で身体にとけていく。
風に乗って茶の香りがただよってくる。
昨日お茶刈りされたそう。てりてりと光るお茶の葉がまぶしい。すわぁっと空が広がり、遠く向こうの茅葺きが見えた。
「茅葺きはぜんちゃん(ご主人)が自分でよしている(直している)んですよ。」
くねくね道の起伏は至る所に。走れる子は何度も上ったり下りたり、茶畑の畦もトンネルに。
こどもの感覚になると、未知の世界が広がっていく。
身体に吸いこんだ音たちを、即興演奏で茶畑の上からときはなつ。
こちらからお聴きください
ototamari · 240525 Sanae Impro
おばあちゃんもお母さんも、お父さんも子どもも、
皆で寝転がる。
皆でかきかき、皆で演奏する。空気が、音が、ひとつになっていく。そんな音さんぽでした。
ご協力くださったみなさま、お気にとめてくださったみなさま、村の方々、生き物たち、
本当にありがとうございました。心から感謝をこめまして。
#早苗月 #音さんぽ #おとたまり