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[report]第151回「耳をひらき 音で遊ぶ 音さんぽ」~おやこ編 in 奈良市別所町

「キョロロロロロロロロロ」

始まりにアカショウビンの声。 

今の時期しか聴けない。今年も渡ってきてくれた鳥のごあいさつ。

1.1歳、1歳、1.6歳、2歳、お母さん、お父さん、おばあちゃんで音さんぽ。はじまりはじまり。



「ツィツィつつツィ!」

ツバメが元気に飛んでいる。
「青田にな、蛙が鳴くの好きな風景やわ。」村のおばあちゃんが愛する音風景。

耳を澄ますと色んな種類の蛙の声。
「コロコロ げこげこ かっかっかっ」

「ことことこと」小さな水車が回っている!
この音は参加されたおばあちゃんにとっては懐かしい音風景。童心にかえる。


ちょこっとおじゃましまーす^^

そよさやと心地いい風がずーーーーっと吹く日和。



大人がごろーんとしていると、いつのまにかこどももごろーん。
「あうぅぅ」こどもの声がここちいい。
大人と子どもの呼吸がとけあう時間。

みーんなで草のベッドに横たわり見上げる。
柔和な青空。

朴の葉が青空を透かし、ゆらゆらと手を広げる。

「こんなに大きな朴の木は初めて見た!」

雲がすーーっと細いしっぽをたなびいている。

草原を風渡る。草がぷちぷちと弾ける音がした。

ツーン 朽ちた朴の花の香は湿布みたい。

「ころころころろ ころろ」

川のはじまりのような、せせらぎが聴こえてきた。

冷たい水の向こうにゼンマイがそよそよそよ。

炊いたら海の香りがするんですって!

村に残るお茶畑をぐんぐん上る。

茶畑の目の前で、kitchenworkちささんのお弁当をいただきます、わくわく。

ひとつひとつ愛らしい風景が詰まっている。

味や香りも程よい調和で身体にとけていく。

風に乗って茶の香りがただよってくる。

昨日お茶刈りされたそう。てりてりと光るお茶の葉がまぶしい。すわぁっと空が広がり、遠く向こうの茅葺きが見えた。
「茅葺きはぜんちゃん(ご主人)が自分でよしている(直している)んですよ。」

くねくね道の起伏は至る所に。走れる子は何度も上ったり下りたり、茶畑の畦もトンネルに。

こどもの感覚になると、未知の世界が広がっていく。

身体に吸いこんだ音たちを、即興演奏で茶畑の上からときはなつ。

こちらからお聴きください

ototamari · 240525 Sanae Impro

おばあちゃんもお母さんも、お父さんも子どもも、

皆で寝転がる。

皆でかきかき、皆で演奏する。空気が、音が、ひとつになっていく。そんな音さんぽでした。

ご協力くださったみなさま、お気にとめてくださったみなさま、村の方々、生き物たち、

本当にありがとうございました。心から感謝をこめまして。

#早苗月 #音さんぽ #おとたまり

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