
暦は小雪。最高気温が四度ととても寒い日。雲が分厚い。
時折太陽の光が優しくささやかに差し込む。


見えない水のせせらぎに耳を傾ける。
昨日の微かに鳴く虫の音が止み、静けさを迎える。
風聞き草、私たちはその中に寝転んだ。
地面に耳を向けると、
「めっちゃ色々聞こえて、何かがいるって感じる。」
「寝転ぶと耳が土に接するくらい近い。とっても気持ちいい。静寂の中の静寂。」

それから私たちは音具を手に森の響きを身体に感じながら、森の奥へと進んだ。


湧水の道を辿り、橋の上で耳を澄ます。

「左右のせせらぎにサンドされて、自分の身体の中を水の音が繋がる。」
森の奥。水壺が2つ。獣のお風呂が3つ。




山よりも遠い上の空。何かが近づく。
電車の音?
いや、線路はない。何だろう。
「フーーー」と小さい音が大きくなって、「わ〜〜っ」と。そして「ゴーっ」と杉檜の森までやってくる。
『トントントントン』と力強い雨の音。
木が折れるのか、どんぐりが弾ける音なのか、「ぱち ポツ ぽち はち」
音は繰り返しやってくる。
風だったのだ。顔や手の指を撫でていってくれる風、止むことなくやさしく吹いていた。


最後は山で皆の手音を響かせたい。
「初めてなのにすごいセッションしている!」
声を出して、山で音が生まれる。
静けさの中に音が響く。
一年でこの日だけ。

「自然の一部になれた」
「今も体内で水音と風が舞っている」
静けさに身を置くから聴く耳が整い、
冷たい空気をつたってくるから、聴ける音があることに気づいた。
冬の音さんぽ。この季節にしかできない音さんぽが生まれました。
みなさんで奏でた音を聴いていただけます🎧

2025年。みなさま、お世話になりましてありがとうございました。
2026年もぐっと人と季節の音に耳を澄まし、音さんぽをおとどけしたいと思います。
よいお年をお迎えください。
#おとたまり #ototamari #soundscape