今日は夏のくるる第1回目。( 岐阜大学・十六銀行産学連携プロジェクト「シニアのためのくるるセミナー」)
12人の大先輩と岐阜市北東部にある百々ヶ峯の麓の森で音ひろい。
昨年は秋にやったので、虫の音に囲まれる会でしたが、今日は蝉かなと思ったら…
「ホイホイホイ」サンコウチョウ
「ピヨピヨチュイチュイ」クロツグミ
「ぴーくるるるぴーくるる」と巻き舌のようなとてもすてきな鳴き声をするオオルリ
キビタキ、ウグイスなどなどの鳥の声に出会えました。
click here→♪ recorded /8:30/ tent deck
program start———
目を閉じて。
耳の体操も下から上まで耳を動かすとその高さの変化を楽しむことができた。
次は「2人ペアになって・・・」
「手をつないでください。」と言おうとしたら、
なんと! 先頭のおじいさん2人はすでに手をつないで待っていたのです !
なかよしさんです。
みんなゆっくり ききあるく 時におしゃべりしたり 坂ですよ~案内したり
「木のようすが変わるのでよーく耳をすましてください。」
「ここは草花がよく生えています。匂いも感じてみてください。」
意気揚々と坂道も登りきり、森の小径へ。
一列に並ぶ電車のように前の人の方を持つ。
そんなことをするのも初めてだ。わくわくという表情がみえる。
この地面は特別柔らかくていい気持ちだった。
次は森にあるデッキでねそべる。
10分あまり、胸に手をおいて。顔に帽子をのっけて。佇む姿を私はながめてみてみてみて。
もどってきた時の笑顔。起き上がった時のほっとした顔。
で私はほっとした。
*
* *
*
*
滝、そして、奥にも滝。
ここの木製の橋で滝に向かってききいるのがきもちよいようで、5人の方はこちらで音を描いてらっしゃいました。
夏の暑い時期だからこそ、こういう水辺に近づきたいものです。
あふれだす湧水の流れに手をやるとひんやりきもちいいcool spot↑
share time———
*信州の乙女の滝を見にいって以来、滝にみせられて、滝のそばによっていきたくて・・・
丸太の橋で滝の音をきいていたらアリがちょろちょろと通りました。
そこで一句。「ありありと雲間に聴こゆるアリの音」
*なぐりがきで自分一人がわかる絵なんですけど、橋のところから川のせせらぎにみせられてホーホケキョ音色がきこえてこの辺にかいて、キキッキキッという鳥の様子と振り返ってみると滝があったのでそのまんまをかきました。今までこんなゆとりもなかった。こんな思いをさせてもらって、絵をかかせてもらう体験できるなんてうれしい。
*最初こう手に耳をあててとおっしゃって、最初はおおざっぱにきいてただんですけど、だんだん小さいところまで澄ましてきいたかなぁと、匂いもかいでっておっしゃって、これ鼻ですけど矢印は空気をすう、あとは絶えず絶えずきこえてきたウグイス、鋭くつんざくような鳥の声、下は川の音、小さくきこえた鳥の声が点点点ときこえたり、丸くきこえたり、尖ってきこえたらりぴちぴちぴちという感じで。
*さっき自分がねていた時のイメージ。(真ん中に)ここに自分がいる。自分にめがけて音がふってくる。
*音をあらわしたらどうなるかということで、水色はせせらぎの音、その中にサンコウチ
ョウの鳴き声が「ほいほいほい」といいうようにかきました。ウグイスがあちらこちらに。
大体、やわらかい声なんですが、時には非常に鋭く鳴くということで、この紫はウグイス
です。この黒の非常に激しい尖った線がありますが平和の森の中でちょっと異なった形と
いうことでヒヨドリの突然つんざくような様子。
っとサンコウチョウとウグイスとヒヨドリが印象に残りましたのでかいてみました。以上で
す。
次は非常に今の方と違ってシンプルで森の中に一人、色んな鳥がさえずったり虫がとんでたりするのは私にとってとても「静か」で、だから一人「シーン」と森の中にいるという気持ちでかきました。(普段雑音の中で暮らされている)
色んな音をききわけ、見つけるその姿と描かれたもようは誰一人と同じでない。
俳句を、言葉を、模様を、背景を、点を、線を。
その奥にふっと、その人の生き様が垣間見える
「ありのまま」が魅力的。
私はこの日をどれだけ、楽しみに待ち望んでいたことか。
10代の頃からおじいちゃん、おばあちゃんとお話するのが好きなのですが、
この年代の人と一同に会することなんて・・嬉に満ち満ちた幸せな時間で
何よりも私自身が音に身をゆだねるそんな先輩方と時をいっしょに。
帰ってからもなんともいえない空気に包まれたまま、しばらく宙に浮いた感じでいました。
次回は「自分の記憶の音風景を辿る」へつなげていきます。