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[report]2020.11.29-音さんぽ 奈良 別所~杣ノ川

「今日はWonderland や!」
朝、自分の声が空から降ってきて目が覚めた。
日々 音と音による場を作られているお二人と音さんぽするときめきったら。

ひんやり空気の冷たい朝、
村の中では珍しくまっ平らな土地で、お互いの声に耳を澄ます。

そして、生き物や人が動き出す 朝 に耳を澄ます。
ほぐわさんは竹林をぬけて少し和らいだ草刈り機の音を好んで聴いてらした。

竹林の中を山椒までみみすま歩き。

今回は、森をぬけて村里から村里へ。そのあるゆる道を目を閉じて歩いてもらった。

ほぐわ「あぁあれはシイタケ?!」
きひりよ「見たい!けど見れない~」
というやりとりに微笑んだり。

「私は足の裏、敏感に感じる。ちょっとした斜めの段差も感じる。」

「僕は近くの水音に集中して、足など体は自動的についてくる感じだった」

「まるで、小学校の時の国語の教科書を読んでいるようだった。」

「ここはもっと鬱蒼とした森かと思ったら茶畑がこんなに低いなんて!」

など道、道で変わる感想を聞き、私もまた想像を重ねて興じていた。


各々の声の印象をオノマトペに。
私の声は       「つはやつはや」
                「シュワャーン」
霧がかっているようなイメージ、そしてお二人とも共通して「空気の音」が含まれているそう。


そんな音遊びをしていたら・・・時間を忘れるのが垣内の森。樹々の間からすわぁーっと日の光が差し込んできた。そのあたたかさを肌に感じたら、いい時間。

森のところどころでタカノツメの葉のあま~いにおいに包まれながら山越えしていく。

ついた!
日に光るすすき野の波音がきこえてくるようなここがお気に入り。

käsiの佐知子さんの手紙と共にお弁当が届いていた。
「童心にかえって大きな口で食べて下さい^^」

かっぽり どれだけ大きな口で頬張ったことか !めくるめくお話と美味しいお弁当にお腹も気持ちもいっぱいになった。

そして、ムカゴ~~~~木のたかーい枝につるからまってまだ残っていたよ。しかも、こんな大きいのが。

かつてここは東山村。村の音風景としてお年寄りが懐かしいと挙げる「水車の音」を実際に聴く案内をできるのは嬉しい。 再現してくださった村の人のおかげ。

きーーーぃきーーーぃ 独特な音がする。「この音はどこから?」とその仕組みに興味津々。

「こんなに近い水音のそばを歩くのは初めてでジェットコースターみたいだった」ときひりよさん。

さささささささ—— クマザサの風渡り  
みょうごの奥は鳥の楽園。

しばらくの間、寝転んで音をきいていた。日頃の疲れを大地にすいとってもらうかのように。そして地の力が身体に満ちていくように。

ん?なんだろう?という音もきこえてくるから面白い。いびきだった!

この日は青山高原の風車まで見えるほど澄んだ空気。
青空に緑・黄・紅葉の山々が東へと連なる。

絶景地で音に浸って描写に夢中になって・・・・
グラデーションと波 の表現 お二人の聴取した音の共通点の多いこと!〇
2種類の虫の音から飛行機や車の重い低音まで・・・・・

私は何がって一日歩きながらそばで聴き続けたお二人の声が印象に残っていたのでした。  ほぐわ   きひりよ
きっとこれからも残っていく。
で、その声をまたきいた時、今日過ごした時間ががふっと蘇るのではなかろうか・・・音の記憶として濃いものになるだろうという予感がある。


pi tyur u hi hi hi ppi tyury hi hi hi pi wipi turururu pi ipihirihirhihri pi

音話に夢中になっていると、一斉にエナガやヤマガラなどの鳥が鳴き始めてにぎやかになる。
「初めてきく音!」
時計をみると15:35。
昨日もこの時間に鳴き出した。

「帰る時間やねぇ」
西日は落ちかけ、夕暮れの光になっていたのでした。

この土地になじんでいくように、音を聴き合い表現しあう至福の時でした。ありがとうございました。
耳を澄ます 感覚を確かめながら 音を愛でる楽しみ そんな遊びを 自然にできる。 
奈良に戻って来てこんな音のほぐわさん、きひりよさんと出会えたことの喜びをかみしめて・・・

Wonderlandがつづきますように。

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