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[report] 10/31 「耳をひらき音で遊ぶ 音さんぽ 奈良・春日山原始林」


ずだどーーーーん!!!!3年前、首切り地蔵のそばの大杉が倒れた。たまたま、私とスギヤマ@bokunara さんは大杉の50m程先にいた。その凄まじい音は今も忘れられない。この大杉を素材とし、アーティストさんによる作品が生まれる。 「春日山原始林アートプロジェクト2020」の始まりにフィールドワークをさせていただきました。 親子と歩く「10/31耳をひらき音で遊ぶ 音さんぽ 奈良・春日山原始林」のレポートです。

絶好の山歩き日和☼ みみのたいそう、音の自己紹介、おとおとし・・・だんだんと五感がひらいていく。自分の感覚が森にとけていく。

音絵スケッチは、色んなせせらぎが聴こえる河原におりて。描き合って一枚が出来上がる。自分のどれだったけ?というくらいみんなの表現がまざりあう。

首切り地蔵に到着〇大杉が立っていた根本でお昼ご飯にしよう! 少しだけその根っこが残っている。
ぺこぺこになったお腹を満たしたら、紅葉きれいなもみじをひらい集める人。ごろ~んとねころんで空を見上げる人。思い思いに過ごすひととき。

「大杉ってどれくらい大きかったの?」
「みんなで囲ってみよう!」

600歳の命のおわり。

生まれては死にを繰り返してこの森には数多の命が巡る。私達は巡りのその一瞬にここにいる。 ここに立っていたという存在、大杉が生きてきた長い時間を想う。

私たちも森と一つになれないかな。そっと今日は声や音を響かせて演奏してみよう。

みんな夢中になって音探しをし始めました。
足踏みをして石、土、いろんな素材の音を確かめる。落ちている葉や木を鳴らしてみる。

気になる・・・心地いい・・・響きがいい・・・感覚で見つけた音。

「ポン、こん、とぅん!」
僕たちは横たわる大木でツインドラムを奏でる。場所によって響きが違う!

私は石と石で「gowarogowarogo」なんとも不思議な音に。 

      私はここに落ちている葉っぱを揺らして風ふくように。
        杉、朴、葉っぱによって音が違うね。

     私は枯葉の上を通り抜ける風のように葉っぱでなでる。

   僕は小枝を両手に持って地面を鳴らす。

十人十色の演奏会。

こども達の「もっともっと演奏したい!」というとまらない好奇心、気づけばお昼ごはん~演奏会まで2時間くらいここに留まっていた。こんなじっくりゆったり春日山歩きもいいもんです〇

かつて大杉が立っていたこの場所に色んな響きが生まれた特別な時間。
見えないその偉大なる存在🌲を感じながら、
まるで 終始、春日杉に聴いてもらっているかのようでした。

すっかり、春日山の音にひたり色んな音遊びさせてもらいました。お山さん、みなさん、ありがとうございました。

風景が浮かぶ。嬉しいご感想いつ見てもこころがほっこりします。↓

また歩きましょ!

この時の動画、音源は2021年2月27日~3月7日、 一般社団法人はなまる @maru_room.nara さん企画の「春日山原始林アートプロジェクト2020」の展覧会にて 春日山原始林を未来へつなぐ会さんが発表されます。
奈良市・もちいどの商店街にある会場BONCHIへ足を運んでみませんか??
私も初日の作家さんとのオンライントークに呼んでいただきました。お時間合いましたら耳を傾けてみてください。

詳細↓ BONCHIさんの投稿より↓

■展覧会・イベントのお知らせ■
(2/27-3/7) 展覧会 “春日山原始林・滝坂の道の大きな杉”
BONCHIでは、持続可能な地域や社会のありようを思考する中で、自然と人間の関係はどうあるべきか、問うています。
自然と調和的な共生思想を持つここ奈良には、大事なテーマがあふれています。
このたび、“春日山原始林アートプロジェクト2020”(主催:春日山原始林を未来へつなぐ会)の展覧会を、BONCHIで行うこととなりました。
春日山原始林は、春日大社の神域として、1000年以上もの間大事に守られてきた“人の手が入った”原始林です。ひらけた都市の近くに、いまなお豊かで多様な原生のすがたを残す森は大変めずらしく、1955 年に国の特別天然記念物に指定、1998 年にユネスコの世界文化遺産「古都奈良の文化財」の一つとして登録されています。
素晴らしい魅力や可能性に満ちる一方で、課題も抱える春日山原始林。
“春日山原始林アートプロジェクト2020”は、森の中にある滝坂の道にかつて存在した大杉(樹齢600年)の倒木材を使って、春日山原始林の保全活動に賛同するアーティストたちが、大杉や森の物語を作品として表現する一連のプロジェクトです。昨年からのフィールドワークやワークショップを経て、その集大成として展覧会をBONCHIで行います。2/27(土曜日)には、オンライントークイベントも開催いたします。どうぞお気軽にご参加ください。

INFORMATION
【展覧会 春日山原始林・滝坂の道の大きな杉】
開催日|2021年2月27日(土)- 3月7日(日)10:00-18:00
参加作家|大矢一成(木工) 木下栞(造形) 熊田悠夢(木彫) たかはしなつき(彫刻) 
     堂本寛恵(仏像彫刻) 福田寛子(絵画) 矢野洋輔(木彫)
会場| BONCHI 1F @bonchi_nara
主催|春日山原始林を未来へつなぐ会
※プロジェクトウェブサイト: https://kasugayama-artproject.jimdosite.com/

◆オンライントークイベント◆
2021年2月27日(土)14:00-15:30 
トーク:木下栞(造形)熊田悠夢(木彫)岩田茉莉江(音風景研究家)
コーディネート:杉山拓次(春日山原始林を未来へつなぐ会)
春日杉を使った制作への想い、プロジェクトで実施したフィールドワークや木彫・音さんぽのワークショップの模様、春日山原始林の魅力や可能性、環境保全とアートの可能性など、もりだくさん。YoutubeLiveによるオンライン配信です。お申し込みはこちらから(参加費無料):kasugayama-art.peatix.com/view

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